ようやく実現


3年ぶりの合宿です。最後は、有志で行った2020年2月の韓国で、その後は国内での合宿も大学ルールで禁止されていましたので、本当に久しぶりです。今の3年生は、入学直後から全面オンライン授業の世代で、これでようやく、フツーの大学生活にまた近づいたのではないかと思います。最初は福島中央テレビで、震災時の状況から今後の報道課題まで貴重なお話をお聞きしました。

【追記】翌日には、爆発を撮影したカメラを設置していた、現在は中間貯蔵施設内に位置する養護老人施設に行くことができました。

続いてはJA福島中央会で、うっかり記録写真ゼロです・・・。そして、近くで美味しい桃を買い込み、飯坂温泉で堪能しました。2人の留学生にとっては、初めての地方旅行、そして温泉旅館でした。

86ヒロシマ


平和記念式典は、一般市民を完全に排除した政治セレモニーになってしまった気がします。7時から9時まではまったく近寄れず、微かに会場のスピーカー音が漏れる程度です。少し前までは、会場内を映し出すモニターも設置されていたのですが、それも無くなりました。いわば、市民には近寄らせない・見せない式典ということになります。

昨年施行された静音維持条例ですが、原爆ドーム南側はさまざまな団体でゴッタ返した状況、多くの警察官が動員されていました。騒々しさは86にふさわしくないと思いますが、どこまで条例が必要で役に立っているのか、きちんと検証が必要かと思います。

式典の最中にも、会場の周りではさまざまな慰霊式が行われていました。ちょうど立ち寄った広島二中の慰霊式典では、後継の広島県立観音寺高校生徒会長の心のこもった式辞が心に響きました。

戦争ジャーナリズム論


いよいよ、広島で正規科目「戦争ジャーナリズム論」の現地実習が始まります。東京新聞の協力講座で、コーディネーターの瀬口さんのご尽力で贅沢な3日間となっています(ご担当は武田先生)。2年間、コロナで都内実習に振り替えていましたが、ようやく今年、広島行が実現しました。

【追記】最終日の7日には中国新聞のヒロシマ平和メディアセンター長の金崎さんのお話を伺いました。

戦争報道


「表現の自由」連続講座の3回目は「戦争報道」です。戦争報道(危険地取材)の難しさと価値について、2時間半大いに語っていただきました。250人定員の教室ぎっしりに、学生ほか多くの方に集まっていただき、TBS中東支局長の須賀川さん、フリージャーナリストの綿井さん、貴重なお話大変ありがとうございました。ちょうど、39・51・63と一回りずつ歳が違いました。

・自分が実際に起きていることを現地でみることはできず、ニュースでしか確認できないため、真実かフェイクか見極めなければならないと思った。ジャーナリストは戦地に行き、兵士や現地の人と話し、そこで起きたことや亡くなった人々を撮ることは、簡単にできることではなく、またお金がすごくかかるため、そこで撮られたものは、私たちにとってとても貴重な情報であることが分かった。普段、テレビの映像では遺体などは流れず、ネットにたまに載っていることがあるが、今回、現場の遺体の映像を見て、この映像を見たか見ないかで、この戦争のとらえ方が変わるのではないかと思った。衝撃的な出来事であるために、報道が慎重に行われているが、真実を知るためには必要ではないかと思った。・報道はどこの誰のためにあるのかという話で、視聴者が見ることが前提だとしても、その視聴者が報道に関して考えるきっかけとなり、現地の人に支援をするなど、行動を起こせるようになるために、報道があるという話は感動した。・ウクライナでの戦争について、ニュースなどで大きく報じられているので知ったつもりになっていたが、現地の映像などを見て、自分が知っているつもりになっていたのは氷山の一角にすぎず、何も知らなかったといってもよい現実を知った。・ジャーナリストにとって、現地に行くことは当然であって、行かないことはむしろ恥であると感じるという。人のために自分が動き、情報を発信する――そんなジャーナリストの仕事はカッコよく偉大であると感じた。・フェイクニュースはゼロからフェイクを作るのではなく、「ファクトに基づくフェイク」を作り出して、信憑性を持たせていることを知り、フェイクニュースを見抜いてより正確で質の高い情報を得るためには、どういう意識で情報に当たるのが望ましいか教えていただいた。  といった多くの学生の声が寄せられています。

オシャレ海老名


久しぶりに海老名に来たら、ロマンスカーミュージアムだけでなく、タワマンやカフェなど、すっかり一新してました。写真は改札すぐの様子。

訪問目的は、インターンシップ開始のご挨拶。このほか、日本ペンクラブ、自由人権協会といったNPOや、毎日、東京などの新聞社ほかメディア機関、さらに今年はスポーツ関連も充実し、30人以上がさまざまな就業体験を行います。これもジャーナリズム学科の大きな特徴の一つです。