ここでW杯が開かれます。


2日目2つ目の視察地は、大きな被害があった釜石・鵜住居(うのすまい)地区。ここに自然に囲まれたメチャクチャ美しいラグビー場「釜石鵜住居スタジアム」が誕生しました。来年のワールドカップの会場にもなります。通常は6000席ですが、仮設スタンドを作り(写真の右手芝生部分)2万人収容にする予定とか。ラグビーの聖地・釜石で、また多くの観衆がラグビーを楽しむ日が来ることを願います。

大槌


2日目最初の訪問地は大槌町。写真は旧役場庁舎跡です。震災遺構として残すかどうかで議論があった場所で、市長のリーダーシップで取り壊しが決まりました。ただし、どうもその決定過程が不透明。住民の意見を十分聞いたかどうかも疑わしいとされています。

負の遺産を残す意味、後世に伝える方法など、もっと議論が必要だと思います。一度壊してしまっては、元には戻りません。

 

久しぶりの山田町。


久しぶりの山田町(やまだまち)です。以前もゼミ生と一緒に泊まったのですが、その時の町民の皆さんの優しさが忘れられず、今年もここを宿泊場所にしました。夜、学生と寄った居酒屋では、大将から日本酒(新潟の緑川)を差し入れしていただき、またまた感激です。

もうすぐ新駅開業で鉄道復活ですが、その駅前施設の一つが<ほっこり>な町立図書館です。写真のように畳があったり、押入れのような狭いスペースがわざわざ作られていたりで、学生からも思わず「羨ましいなあ〜」の声が。

2箇所目は田老。


宮古の学ぶ防災ガイドをお願いしました。田老で、防潮堤や、震災遺構として整備された旧・観光ホテル(津波遺構たろう観光ホテル)の説明を聞いています。何より、以前の街の中心地に完成した野球場(愛称「キット、サクラサク野球場」:ネスレ日本の支援)が、新しい街の象徴とも言えそうです。

三鉄からスタート。


研修の最初は三陸鉄道。今年は、旧・山田線を引き継ぎ、新生・リアス線が誕生する節目の年です。日本全国でローカル線が消えていく中、被災した鉄道が復活することは明るいニュースであることに間違いないと思います。一方で、そのランニングコストを負担する沿線自治体にとっては、新たな問題を抱えることにも。問題は常に複雑です。