戦争ジャーナリズム論


いよいよ、広島で正規科目「戦争ジャーナリズム論」の現地実習が始まります。東京新聞の協力講座で、コーディネーターの瀬口さんのご尽力で贅沢な3日間となっています(ご担当は武田先生)。2年間、コロナで都内実習に振り替えていましたが、ようやく今年、広島行が実現しました。

【追記】最終日の7日には中国新聞のヒロシマ平和メディアセンター長の金崎さんのお話を伺いました。

広島です。


第2の故郷、広島です。東京以上に蒸し暑い今日は、箕輪社長にお会いしにTSSテレビ新広島に行ってきました。昨年完成した新社屋です。もうすぐフジ系列の戦争報道の勉強会も開かれるそうです。今月から新戦力として加わった学科OBの五十川さん、大活躍を期待しています。

上はエレベーターホールに続く壁。下は入口ホールのサイネージに映し出されたもの。

もちろん、1日の締めはこれです。辰のお好み焼き。

ミャンマー


久保田徹さん救出を訴える緊急記者会見が開かれました。出席者6人(司会を含む)それぞれの思いがよく伝わり、なかでも同世代の3人の話は特に心に響きました。
ペンでも解放を求める声明を、2度にわたり発出しています。

川崎市文化賞


選考会が開催されました。川崎市は先日、元首相の葬儀に合わせ教育委員会が弔意の表明を学校に求めたばかりです。文化・芸術活動の原動力は個々のアーティストや市民の自由な発想と発露にあり、そのおおもとには思想・良心の自由があります。こうした文化の在り方の基本を理解したうえで、文化事業を実施してほしいものです。

空いた時間に、川崎駅そばのPCR検査場を回りましたが、どこもいっぱい…。検査が追い付いていない様子です。張り紙でも、予約を中止しているとか、結果が出るまで時間をいただいています・・などの言葉が並んでいます。といことで、キットを受け取り自主採取。3年前と変わらない状況に辟易とします・・日本のダメさぶりを改めて実感。品薄で入手困難といわれているなか、官邸が首相会食者全員に、抗原検査をしていると胸を張ってるのは可笑しいでしょう。

戦争報道


「表現の自由」連続講座の3回目は「戦争報道」です。戦争報道(危険地取材)の難しさと価値について、2時間半大いに語っていただきました。250人定員の教室ぎっしりに、学生ほか多くの方に集まっていただき、TBS中東支局長の須賀川さん、フリージャーナリストの綿井さん、貴重なお話大変ありがとうございました。ちょうど、39・51・63と一回りずつ歳が違いました。

・自分が実際に起きていることを現地でみることはできず、ニュースでしか確認できないため、真実かフェイクか見極めなければならないと思った。ジャーナリストは戦地に行き、兵士や現地の人と話し、そこで起きたことや亡くなった人々を撮ることは、簡単にできることではなく、またお金がすごくかかるため、そこで撮られたものは、私たちにとってとても貴重な情報であることが分かった。普段、テレビの映像では遺体などは流れず、ネットにたまに載っていることがあるが、今回、現場の遺体の映像を見て、この映像を見たか見ないかで、この戦争のとらえ方が変わるのではないかと思った。衝撃的な出来事であるために、報道が慎重に行われているが、真実を知るためには必要ではないかと思った。・報道はどこの誰のためにあるのかという話で、視聴者が見ることが前提だとしても、その視聴者が報道に関して考えるきっかけとなり、現地の人に支援をするなど、行動を起こせるようになるために、報道があるという話は感動した。・ウクライナでの戦争について、ニュースなどで大きく報じられているので知ったつもりになっていたが、現地の映像などを見て、自分が知っているつもりになっていたのは氷山の一角にすぎず、何も知らなかったといってもよい現実を知った。・ジャーナリストにとって、現地に行くことは当然であって、行かないことはむしろ恥であると感じるという。人のために自分が動き、情報を発信する――そんなジャーナリストの仕事はカッコよく偉大であると感じた。・フェイクニュースはゼロからフェイクを作るのではなく、「ファクトに基づくフェイク」を作り出して、信憑性を持たせていることを知り、フェイクニュースを見抜いてより正確で質の高い情報を得るためには、どういう意識で情報に当たるのが望ましいか教えていただいた。  といった多くの学生の声が寄せられています。