新聞頑張れ


イタリアでも紙の新聞は完全な<衰退メディア>ではあります。しかし、その存在感はとても大きいものであると感じさせてくれました。その理由の一つは「職能」(プロフェッショナル・ジャーナリスト)としての矜持と誇りのように思われます。

街のキオスクに並ぶ雑誌と新聞(奥)。

ジャーナリスト協会


イタリアでは国家資格としての「ジャーナリスト」があり、それを統括しているのがジャーナリスト協会です。今年60周年を迎え、その間にマフィア等に殺された記者がポスターになつていました。そして視聴覚メディアサービス(放送など)については、独立規制機関AGCOMが存在します。

最後の2枚は、外国特派員協会のプレート。

スラップ訴訟


近年のイタリアでのジャーナリズム活動の危機は高額名誉毀損訴訟です。いわばスラップ訴訟とも呼べるような、記者個人を狙い撃ちした高額な損害賠償金を請求される事件が続いているとのことです。ローマ第3大学ほか大学研究機関のほか、メディア側代理人のレメ弁護士事務所から詳細なレクチャーをいただきました。

女性記者


神田キャンパスで特別上映会「燃えあがる女性記者たち」が開催されました。インドの新聞社「カバル・ラハリヤ」を追ったドキュメンタリー映画です。来日した監督のお二人(リントゥさんとスシュミトさん)とのトークセッションもあり、急な案内にもかかわらず、50人を超える皆さんに集まっていただきました。来週からロードショー開始、お薦めの1本です。