七尾避難所


発災から7か月経った避難所の「いま」です。七尾の矢田郷コミュニティーセンターでお話を伺ってきました。個室テントではなく段ボールにする意味として、見ず知らずの大勢の人と突然の避難生活をするうえで、犯罪行為(とりわけ性被害)、隠れ喫煙などを防止するには、下の写真のような腰高の段ボール区切りが適しているとの話がありました。その後今では、目隠しの高さに継ぎ足したとのことです。ほかの避難所では、テントを活用しているところもあり、それぞれの状況に応じてやっていくことが大切とのお話でした。炊き出しにしても、なぜ温かい食事を供給しないのかという批判があるが、感染予防の観点から認めないという考え火tもありうる、とのご指摘で、それぞれの事情に応じた臨機応変の対応の大切さを知りました。

能登合宿


今年のゼミ夏合宿は、正月に発生した能登地震の被災地を訪れました。宿泊は七尾、再開したばかりのおしゃれなホテルで、一本杉通りにあります。すぐそばは風情ある佇まいの酒屋さんでした(追記:8月16日仮設商店街がオープンしたのニュースがありました)。

仮設いろいろ


建築家の坂(ばん)茂設計の木造仮設住宅の整備が珠洲市で進んでいます。写真は最大被害地ともいえる見附島のそばに建てられたもの。さらに増設も計画されていると聞きました。下の一般的な仮設との差が大きすぎて・・住民の方からも「地区割り当てだから仕方ないけど…」の微妙なコメントが。
建築費はどちらも1棟2000万円程度で、あまり差がないという話もありました。もしそうなら、従来型仮設が旧態依然で変わらないのは、きちんとした検証がなされてこなかったことにより、住宅メーカーの努力不足と震災特需での利益確保ということになってしまいます。このあたりの調査報道を期待したいところですが、こうした「格差」自体、報道を見かけません。

図書館格差


金沢にある石川県立図書館輪島市の市立図書館。後者は図書館が入っていた建物が使えなくなり、旧駅舎(現・道の駅「輪島ふらっと訪夢」)の1室で仮運用(仮設営業)中でした。上が立ち入り禁止になっている旧図書館。

下の2葉が県立図書館。

珠洲市民図書館穴水町立図書館(図書室)。穴水は閉館中で中に入れませんでした。

再会


珠洲の「さか本」のみなさん。とても大変な毎日かと思いますが、お父さまも含め皆さんお元気そうなのが何よりの救いです。

前日、日外アソシエーツの皆さんとともに石川県に義援金を手交しました。読書環境の整備に使ってほしいとの要望付きです。